あなたの仙腸関節炎そのまま放っておくと手遅れになるかもしれませんよ。　

仙腸関節炎の知られざるその原因とは？

本日は最近テレビで耳にする機会が多い仙腸関節炎について書いていきたいと思います。

仙腸関節炎になると歩いているだけでお尻から腰にかけて痛みがある、階段を降りるとお尻が痛い、ちんば歩きになるといったような様々な不調が生じてきます。

そもそも皆さん仙腸関節ってどこか分かりますか？私は学生の時に初めてこの言葉を聞いた時に思ったのは「どこのこと？」です。(笑)

仙腸関節とはその名の通り仙骨と腸骨の境目の関節のことを言います。とはいっても解剖の教科書を見たことがある医療関係者でないと仙骨も腸骨も分からないと思いますので画像と一緒に説明していきたいと思います。

画像で見ると大きな関節で凄く動きそうですが、実際はこの周りを沢山の靭帯で覆われており動く範囲は少ないです。

動く範囲も少ないし、こんな場所にある関節なんて特に重要じゃないんじゃないの？と思ったあなた、その考えは間違いです。

なぜなら仙腸関節は構造的に背骨と骨盤をつなぐ関節です。この骨盤は下肢(股関節)と繋がっているため体幹と下肢をつなぐ中間的な関節ということです。そしてこの仙腸関節の役割ですが、背骨の下の方にかかる荷重を骨盤や足に伝える伝達機能があります。

もし、仙腸関節に問題があると、上半身の荷重負荷はきちんと分散されることなく、仙腸関節、もしくは背骨に過剰なストレスとなってダメージが加わります。

そのため、仙腸関節における荷重伝達機能に問題がある場合、仙腸関節や背骨の痛みにつながることがあります。

これ以外にも重要な役割があるのですが、それは歩いたりする際には体幹と足が連動して動く必要があるので、その際に仙腸関節がきちんと働く必要があります。

例えば股関節の曲がる角度は、教科書的には約125°と言われていますが、純粋な股関節の曲がる角度はわずか90°で残りは仙腸関節と腰椎、骨盤の動きを伴います。そのため、仙腸関節に制限があると、股関節を曲げる時に、腰の骨や骨盤が過剰に動く必要が出てくるため腰痛を引き起こす可能性があります。

また、このような仙腸関節にストレスが加わる期間が長期間に渡って生じると、最終的には骨化（関節が骨で連結してしまう）してしまい永久に動かなくなり関節としての機能を果たさなくなってしまいます。一度骨化してしまうともう二度と元に戻ることは出来ませんので体に負担のかかる使いずらい体で一生過ごしていく必要があります。私はこのように骨化している人を何人か診たことがあるのですが、とても不便で苦労していました。実際に見て感じたからこそ皆さんには同じようなことになってほしくないという気持ちが強くあるのです。

冒頭で最近テレビで仙腸関節障害のことをよく耳にするといいましたが、言っている先生が違えば話す内容や治し方までバラバラです。

しかし今までに仙腸関節炎、仙腸関節機能障害の方の治療をしてきた私が自信を持って言えることは、仙腸関節だけに問題があるとは限らないということです。

仙腸関節は上記で説明しましたが体の土台です。

土台の上には脊椎、胸郭、頭部がありますし、土台を支えるものとしては下肢があります。これら全身の様々な箇所が原因で結果として仙腸関節に負担がかかり症状がでている可能性が高いのです。そのため、仙腸関節だけを治療すればいいわけではなく、根本となっている原因をきちんと見つけて再発を防止していくことがとても重要なのです。

しかしどこが悪くて痛みがでているなんて分かりませんよね？でも安心してください！！

私は病院で働いていた時代から米子三柳整体院で働いている現在まで、週末や休みの日を利用して日々勉強会に参加し、様々な知識を学んできました。これも「皆さんに良くなってもらいたい！」という私の熱い気持ちがあったからこそです。そしてこれらの勉強会で培ってきた知識・技術を私は皆さんに自信を持って提供出来ます。

これはいろいろな先生の勉強会に参加する内に「この症状ならこの先生のこの施術がよく効く」「この姿勢の人はここが悪いからこの前のあの技術が使える」といったように自分の提供する技術に明確な根拠をもてるようになったからです。